保護者の皆様へ。
そして子ども達へ。
感環自然村は国籍、言語、障がいの有無に左右されることなく、
全ての子どもが集える場所として、2010年5月に設立されました。
お互いの多様性を認め合い、個性の違いを楽しみ、仲間になっていく。
その中から心のバリアが低く、他者を思いやる事が出来る大人になって欲しい、
そんな想いからスタートしました。
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子ども達が集う場として必要なことの一つが学校、家庭、感環で三角形を創ること。 |
学校では同じ年頃の子ども達との集団生活を経験し、
家庭では全てのベースになる多くの大切な事柄を学ぶ。
感環ではその二つの場所で出来ない、もしくはやりたくてもやれないことをやる。
そんな三角形があると子ども達は居場所を持つことが出来るのです。
その居場所が彼らの心を助けることがあります。
感環では子ども達にどんなことでもまずはトライしてもらっています。
学校でなかなか使うことのない刃物も使います。
マッチやライターを使って火もおこします。 |
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道具が危ないのではなく、使い方が危ないと危険なものになる。
けれども正しい使い方をマスターしたら、道具は本当に強い味方となる。
それを知って欲しい。
そのためスタッフはいつもぎりぎりまで子ども達を見守ります。
スタッフが手伝えば皆が楽で、危険も少なく、完成度も高い。
でもそれでは子ども達の可能性を抑えてしまう。
ただ見ているのではなく見守る。そばにいて危ない時にはすぐ手助け出来る。
そんな距離での見守りの中で子ども達は安全に目一杯力を発揮できます。
個々に合った方法、やり方、スピードはこの見守りの中から見つけ出されます。
「知識」を持つことも大切。しかしそれ以上に「知識」を使う「知恵」を学んで欲しい。
それには多様な価値観に出会うこと、そして多様な体験を重ねることが必要なのです。
活動の中では友達たちとの協力が必要な場面が多々あります。
一人では出来ないけれど、協力すると出来ること。
他者との協力が生み出す力の凄さを子ども達に知って欲しい。
そしてそこから他者への優しさを学んでもらいたい。
言葉だけではなく体験と人との繋がりが彼らを成長させます。
自分で経験しないと解らない他人の気持ち。
これを知ることも大切。
誰もが長所、短所を持っている。
それは世界中の人が同じ。
それさえ解れば「違い」に関係なく誰とでも仲良く出来るはずだと感環では考えます。
感環で過ごす時間が子ども達にとって
多様性に満ちた世界と繋がるきっかけとなればこれほど嬉しいことはありません。 |
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感環自然村 村長 坂井公淳 |